美しさは不自然さによって輝く

思わず写真におさめたくなる風景ってありますよね。日常生活であっても、ふとしたところにシャッターチャンスは隠れています。では、シャッターチャンスは一体どの瞬間におとずれているのでしょうか。まずは2枚の写真をご覧ください。

 

海に線引く船のあしあと

CA3A0012

 

街に顔だす1輪の花火

IMAG0333_BURST015

日常風景に飛び込む非日常

2枚の写真について僕なりの解釈をしてみます。

“海に線引く船のあしあと”では、静かな海という自然の中に、船によって引かれた白線の不自然さが際立ち、美しさを感じるのだと思います。”街に顔だす1輪の花火”では、いつもと変わらぬ日常の風景の中に、きらびやかな花火が1輪咲き誇り、日常を彩っています。

どちらも、日常風景にはない何かが影響しているのです。普段は海面に1本の白線は引かれません。建物の間から花火は顔をだしません。”見慣れた景色”に”不自然さ”が加わることで、見慣れた景色を彩り、不自然さが美しさとなって際立つのです。

 

雪も虹も日常を飾る大自然の不自然さ

何も、人が生み出したものだけではありません。大自然が生み出す、大自然の中の不自然さもシャッターチャンスをつくります。住み慣れた街に降り積もる雪、雨上がりの午後に広がる鮮やかな虹。どちらも自然現象ですが、美しいと感じるのです。

あるがままの自然を美しいと思うのは、観光などで来た人くらいでしょう。見慣れてしまえば、どんな大自然も日常に変わります。しかし、人工物であろうと、自然現象であろうと、非日常が加わると話は変わります。相乗効果を生み、美しさとなるのです。

 

davidyuweb / Foter / CC BY-NC-ND

 

人が手がけた芸術のような自然が美しい

自然が素晴らしいといっても、ありふれた自然からはあまり刺激がないと思います。僕たちは海や風によって、彫刻のように削られた岩が美しいと感じるのです。僕は美を感じる部分を不自然さだと思うのです。

 
あり得ないが目の前に存在するのは不自然さです。絵にも描けない美しさも不自然さだと思うのです。日常の中にある非日常、大自然に存在する不自然さ、僕たちが感動するのは相反する光景が入り混じった状態なのではないでしょうか。