勉強のモチベーションを上げられない大人たちへ

最近は学力の二極化が深刻化しております。平均付近の分布が少なく、成績のいい人、わるい人のどちらかに分布が集まっているのです。
学力の二極化ますます深刻|学研教育総合研究所

 

 

 

僕は、二極化を取り巻く問題は、学力低下ではないと考えています。フォーカスすべきは、勉強のモチベーションです。学力低下ではなく、モチベーション低下を問題視すべきなのです。

 

 

なぜ勉強するかという問いに答えられない

ある程度の学力向上は、モチベーションコントロールによって解決できると考えています。テレビCMでは「やる気スイッチ」を謳い文句にした塾の宣伝も流れていましたし。。。
子供たちが最初につまずくのは、「なぜ勉強しなければならないか」を理解できないことです。将来のためだとか、選択肢を広げるためだとか、子供には理解できないのです。

 

夢と勉強を結びつけるのは限界がある

たとえば、サッカー選手になって海外でプレーをする夢を持った子供がいます。その子は、サッカーは一生懸命に取り組みます。語学も、海外でのプレーを実現するためにまじめに取り組みます。

 

しかし、サッカーをするのに数学は必要でしょうか。理科は必要でしょうか。社会は必要でしょうか。これらをダイレクトに結ぶ線は、引けたとしても受け入れがたいと思います。

 

これが勉強のモチベーションを上げられない要因の一つです。夢がクリアになっている子供には、直接結びつかない勉強は障害でしか無いのです。

 

 

そもそも将来に何をやりたいのかがわからない

みんなが夢を持って、追いかけているとは限りません。そもそも、将来の夢が見つかっていない子供たちもたくさんいます。そうすると、夢と勉強とをリンクし、モチベーションアップにつなげることは不可能です。

 

夢を見つけられないのは悪いことではありません。が、世間では「最近の子供達は夢がない」と叫ばれたりしています。

 

学力の二極化ますます深刻|学研教育総合研究所
 

 

 

もちろん、夢があれば、目標があれば頑張りやすいと思いますが、夢がないからといって子供たちを避難するのはおかしい話です。また、価値観の多様化、経済への不安から、社会の風潮が夢を持つことを妨げている可能性もあります。

 

優れた教育者はマジシャンの種明かしのような指導をする

それでは、勉強のモチベーションを上げるにはどのように取り組めばいいのでしょうか。僕はマジシャンを真似するべきだと思いました。

 

マジックは見た目が派手で、サプライズの連続です。しかし、種を明かしてしまえば驚きも半減します。種はとても重要ですが、そのものの魅力はなく、種に覆いかぶさったテクニックが華やかさを演出します。

 

僕は、社会の構造もマジックに似ていると思うのです。見た目が面白そうなもの、華やかさのあるものは人々を惹きつけます。しかし、その薄っぺらい幕を引き剥がすと、本質は地道で面白みのない場合があります。

 

スマートフォンは魅力的なデバイスですが、実際に動いているソフトウェア、OS、ハードウェアは、回路理論やアルゴリズム、電気磁気学など、アタマが痛くなるような理論の上に成り立っているのです。

 

惹きつけておいて幕を引き剥がす教育がベスト

しかし、魅力あるものごとに興味を持った上で、その裏にある原理原則を学ぶのであれば、ある程度のモチベーションを保てるのではないでしょうか。自分の興味と、目の前の勉強がつながれば、頑張れるのではないでしょうか。

 

興味を惹きつけ、タイミングを見て裏側の種を明かす教育をすれば、基礎理論とアプリケーションとの関連付けができるのです。つまり、多少の辛い勉強も乗り切れるモチベーションが喚起されるのです。

 

マジシャンの種明かし指導とは、このような教育をいいます。現実にあるオモシロイものと、今ある基本的な学問とを結びつけ、モチベーションを高める指導なのです。

 

マジシャンのように、教育パフォーマーが生まれるとオモシロイのかもしれません。