インドで物乞いをする子供たちへの施しについて考えてみた

インドには物乞いがいます。経済成長の著しさの影には、大きな貧困問題が存在しているのです。そして、グローバルビジネスが普遍的な今となっては、僕たちも当事者です。僕たちの便利で豊かな暮らしの影にある、インドで物乞いをする子供たちについて考えてみたいと思います。
 

物乞いをする子供たちへお金を渡してみた

つい先日、インドへ旅をしてきました。僕が道を歩いていると、子供たちが笑顔で近づいてきて、「Hello!」と声をかけてきます。彼らはインド人には声をかけません。施しをくれる可能性が少しでもある、外国人旅行者へ向けて笑顔を振りまきます。
 

僕が英語で会話を続けようとしたのですが、全く反応がありません。多分、「Hello!」以外はわからないのだと思います。JapanやJapaneseも分からなかったので、「写真を撮りたい!」といって写真を撮らせてもらいました。
 

NCM_0037
 

とった写真をみせてあげたものの、そんなものはお構いなし。手を出してきて、お金を要求してきます。これも”Give & Take”と思い、ポケットに手を入れた瞬間、近くにいた子供たちが一斉に集まってきました。そして、お金を取り出すと…

「クシャッ!」
 
IMAG0775

と、僕のお金を奪おうと必死に掴んできました。すべて取られてはマズイので、10ルピーだけ1人に渡し、逃げるようにして走りました。
 

お金を渡すタイミング、場所はちゃんと考えなければなりません。ですがそれ以上に、みんなが無我夢中になってお金に掴みかかってくるとは予想だにしていませんでした。
 

自己責任では片付けられない貧富の差

日本では、子供たちがお金を要求してくる場面に出会ったことがありません。お金を奪おうと、必死になって掴みかかってくることもありません。僕たちが住む日本は、生きるには困らないほど豊かなんだとあらためて実感しました。
 

インドの物乞いをする子供たちは、別におもちゃがほしいとか、新しい服がほしいとかでお金を要求しているのではありません。食べ物や飲み物を買うため、すなわち、明日生きるためのお金を要求しているのです。
 

インドと豊かな国々との差は歴然です。でもだからといって、インドだけの責任にしてはいけないですし、貧しい子供たちのせいにしてもいけないと思うのです。インド人の安い人件費のおかげで、便利で豊かな暮らしができる側面もあるのですから。
 

施しは解決策にならないが、目の前の子供を幸せにできる

だからといって、みんなで施しを与えましょうというのは違うと思っています。お金をあげるだけでは、その場しのぎの救いにしかならないので、問題解決には絶対にならないからです。
 

でも、その瞬間に子供たちを幸せにすることができます。インドでは、10ルピーが1食になるのです。日本円でいえば20円にも満たない金額ですが、インドの貧しい子供たちにとってはそれなりの金額なのです。
 

たかが10ルピー。されど10ルピー。僕たちが渡す10ルピーのお札で、小さな社会貢献ができるのです。
 

貧困問題を必死に考えている人、でっかい理想を掲げている人、ちょこっと興味のある人、全然無関心の人、だれでもインドに行けば、目の前の子供たちを一瞬でも、幸せにすることができるのです。
 

日本にいては、そんなチャンスはほとんどありません。募金活動やボランティア活動も、あまり目に見えた貢献ではないからです。インドだからこそ、本気で体感できるフィールドがあるのだと思いました。

施しは自分に何ができるか考えるキッカケになる

インドの子供たちに罪はありませんし、悪意もありません。ただ、生きるための手段として物乞いをしているわけです。もちろん、笑顔で話しかけてくるのも、すべてはお金のためではありますが、生きるためのお金を要求しているのです。
 

施しを与えることで、インドの貧困問題について考えるキッカケになるでしょう。なぜなら、全員にお金を渡すことが不可能なほどいっぱいいるからです。自分だけではどうしようもない悔しさ湧いてくるほどです。
 

良心の呵責に苦しみながら、目の前で物乞いをする人たちを無視しなければならない場面もあります。でも、良心が痛むだけでも充分に価値のある経験になると僕は考えます。なぜなら、自分たちへのネガティブな感情が社会変革を引き起こすキッカケになりうるからです。
 

オックスファム・ジャパンオックスファム・ジャパンオックスファム・ジャパン

 

 

貧困問題への取り組みは多くの団体がされていますが、オックスファム・ジャパンというNGO団体もその1つです。世界各国で、貧困問題に興味を持った人たちが立ち上がり、根本的な解決に向けて支援をおこなっているのです。
 

そして、インドの貧困問題に関して、web検索をするだけでたくさんの記事があります。やはり、インドを旅した人の多くが抱く感情なのでしょう。この記事は率直な想いが描かれていて、とてもおもしろいです。

インドを旅してきたので物乞いや貧困の問題について考えたインドを旅してきたので物乞いや貧困の問題について考えたインドを旅してきたので物乞いや貧困の問題について考えた

 

 

豊かな日本に暮らす豊かな人たちと、豊かになりつつあるインドに暮らすとても貧しい人たちが幸せを手にするには、どのようにすればいいのでしょうか。是非、考えていきたいテーマです。