国立理系大学院生もオススメ”思い込みがつくる世界を知る”1冊|「哲学的な何か、あと科学とか」

理論のすべては、”思い込み”から成ることがわかりました。数学も、物理も、化学も、すべては人間が都合よく解釈したに過ぎなかったのです。科学は宗教なんだと思います。

 

 

科学も試行錯誤を繰り返して歴史を刻んできた。

昔から科学は正しかったわけではありませんでした。重いものは、軽いものよりも速く落ちると信じられていた時期もあったそうで。

 

数多くの反証を繰り返して、築き上げられてきたのが、今あるサイエンスなのです。

というわけで、理工系の大学に入るために、寝ないで死ぬほど勉強して、やっと合格しても、教授から、「ごめーん、今までの勉強って、反証済みの仮説で昔の人の思い込みで実は正しくないの。全部忘れてね、てへ」とか言われて、最初からやり直しになるけど、みんな、がんばって勉強しよう!!

哲学的な何か、あと科学とか

 

本書の語り口調は、終始ゆるい感じですすんでいきます。

 

科学が正しいことは誰も証明できない。

理科系の大学に入り、大学院に進んで研究をしています。『サイエンスは正しい』と思い込んでいました。本書を読んで、正しいかは証明できないし、思い込むことで成り立っていることがわかりました。

 

公理という名の”暗黙の了解”がベースとなっているのです。だから、公理が正しいかは証明できません。公理は正しいことが前提で作られたものだからです。

 

たとえば、公理には次のようなものがあります。ぶっちゃけ、当たり前のことです。

 

・2つの点が与えられたとき、その2点を通るような直線を引くことができる
・a=b なら、a+c = b+cである

公理 – Wikipedia公理 - Wikipedia

 

逆に、当たり前すぎて証明できませんよー。というのが、公理なのです。公理をベースとして、サイエンスは成り立ち、発展してきたのです。

 

世の中は”思い込み”でうまく行っている。

「そもそも、公理はホントに正しいの?」なんて言ってしまったら、今まで積み上げてきたものを壊さなければなりません。

 

暗黙の了解として、みんなで共有してきたらかうまく行っているのです。

 

だって、答え合わせする術を持っていませんから。土をほったら、神様が書いた数式があったわけでもありませんし、顕微鏡で覗いたら、細胞が語りかけてきたわけでもないのです。

 

僕たちは、正しいかわからないことをただ、思い込みによって信じているだけなのでした。

 

面白おかしく、わかりやすく書かれていました!

と、いうような話が主題の本でした。とっても面白いです。科学は思い込みかもしれませんが、正しいと思っていたらiPhoneができて、Googleで調べ物ができるようになったのです。

 

つまるところ、どんなに実験と観察を繰り返し、検証を進めようと、科学理論は決して確実なものには原理的にならないのだ。

哲学的な何か、あと科学とか

 

だから、『所詮、人間が考えたものなんだから、そんなもんでしょ。』程度に考え、テクノロジーの便利さを受ければいいのです。サイエンスの正しさなんて、神様以外誰もしらないのです。

 

だから、科学は面白い。世界宗教でしょ。

逆説的ですが、科学の面白さは思い込みにあるのだと思います。1,000人規模の学会を開いたり、ノーベル賞が世界のニュースになったりするけど、結局は思い込みだって、なんだか滑稽ですよね。

 

「そもそも科学って正しいの?」ってところで揉めたり、結局は正しいことを証明できなかったり。ものすごい数式を並べて、小難しい話をしていても、結局は思い込み。「でも、とりあえず、今のところは正しいみたいです。」で終了。

 

よくわからないけど、便利で素晴らしいから信じてみようぜ!って、ある意味、どんな宗教よりもスゴイパワーを持っていますよね。というか、世界規模での宗教なのかもしれません。

 

サクサク読めちゃいます。オススメです。Kindle版は安いので!ぜひ!