WBCで活躍した井端弘和選手が進むスペシャリストへの道のり

元中日ドラゴンズの井端弘和選手(現在は読売ジャイアンツと契約)が本を出していました。WBCでは絶体絶命の危機を救い東京ラウンドでMVP。また、大会を通じてのベストナインにも選出。そんな井端選手の活躍に相応しい、「勝負強さ」というタイトルです。

 

 

スペシャリストとして、自分の強みを最大限鍛え上げた。

中日ドラゴンズには、ドラフト5位での入団でした。「守備の人」として期待された井端選手が、最終的には「勝負強い人」として、日本国民全員の心を掴みました。本書では、数多くの困難にブチ当たった、彼の野球人生について語られています。

 

勝負強さを身につけるための習慣【読書メモ】

勝負強さは、一朝一夕で身につくものではありません。日々の努力、つまり、ちいさな積み重ねに支えられているのです。

 

以下、読書メモです。

 

・本気になるために手っ取り早いのは、僕のように、強烈なプレッシャーを感じる場面を実際に経験することだろう。

・もしミスをしたときに「あの人ならば仕方がない」と周囲が納得するだけの努力、準備、姿勢をふだんから大事にしておかなければならない。

・過去に乗り越えてきた辛い経験が、僕に開き直りという名の勇気を思い出させてくれた。そのうち、なんとかなるさという気持ちを持てるようになってきた。

・現状を受け止め、目を逸らさない。そこには必ず新しい運命が開ける。

・「失敗したらどうしようか、チャンスはなくなるぞ」という悲愴感などなかった。「自分がどれだけできるか、現時点の能力を試すことができる」ポジティブに、都合よくそう置き換えた。

・「なんとかしなければならない」と肩に力が入ってしまうと、プレーも硬くなる。いらないボール、特に落ちるボールなどに引っかかりやすい。ほどよい緊張と集中が充満した自然体でいることが一番である。

 

彼の野球に対する姿勢を見ていると、「緻密な計算」と「強い使命感」が感じられるのは僕だけでしょうか。しかし、その実態は、イメージとは少し異なっていたようです。

 

プレッシャーの掛かる場面で井端選手は、いい意味で開き直り、自分の実力を最大限に引き出していました。

 

ちゃんと現実と向き合っているから、開き直ってもパフォーマンスを発揮できる。

開き直って、力を発揮する。なんだか、ちきりんさんと似ている気がします。

 

ここで気をつけなければならないのは、「思考停止」と「開き直り」は違うということです。

 

「思考停止」には、今まで積み重ねてきたものを放棄する感じがします。悲観して、投げやりになって、責任を放棄する、そんなイメージです。

 

一方開き直りは、ポジティブです。未来に対して楽観的に、「これだけやってきたのだから、仕方がないでしょ」というように考えます。ここには、過去の積み重ねの上に立つ、つまり、現実と向き合う姿勢が見えるのです。

 

そんな井端選手だからこそ、WBCの台湾戦のように劇的なタイムリーヒットを打てたのでしょう

 


※WBC台湾戦、9回2死、1点差で負けている状況から

 

オマケ:井端弘和ファンとして

高校時代、2番打者だったこともありまして、井端選手のファンです。右方向へのバッティングは、井端選手の打ち方を参考に練習したものです。そんな井端選手も、ドラゴンズから事実上の戦力外通告を受け、ジャイアンツへ移籍しました。

 

守備の名手であり。鮮やかな右方向へのバッティング。勝負強さ。これらを備えた井端選手は、将来、指導者として活躍するでしょう。期待も込めてですが、野球界を盛り上げてくれることまちがいなしだと思っています。

 

実際、本書でも指導者への夢を語られていました。調べてみると、つい先日にも、子供たちへ向けて指導者の夢を語っていたそうです。

 

中日スポーツ:いつか高校野球の監督 井端が学童野球表彰式で夢語る:プロ野球(CHUNICHI Web)中日スポーツ:いつか高校野球の監督 井端が学童野球表彰式で夢語る:プロ野球(CHUNICHI Web)中日スポーツ:いつか高校野球の監督 井端が学童野球表彰式で夢語る:プロ野球(CHUNICHI Web)

 

個人的に印象に残ったフレーズ【読書メモ】

・チームへの貢献とは何か。監督がスターティングラインナップに僕の名前を書き込もうとするときに、怪我や不調で悩ませるような選手であってはならない。チームの勝利に向けて無条件で計算に入る選手でなければならないのだ。 そして、スタンドで背番号6のユニホームを来て応援に駆けつけてくれているファンの皆さまに、その姿を見せなければならないという責任感である。

・僕は、若い選手と接するときに、ひとつのスタイルを決めている。決して「こうしろ」と言わないことだ。やってみて自分が一番いいものを取り入れればいい。

・僕も引退したら、まず、このアマチュア指導者資格回復のための研修を受けたい。いつの日か母校の堀越高校野球部の監督に。それが僕の夢である。

・野球にはスペシャリストという道がある。より効率的に野球が上達する正しい練習方法を教え、あるときは厳しさも交えて鍛えながら、あらゆる方向に自分の可能性があることを伝えてあげたい。次への一歩を踏み出す手助けができればいい

 

今シーズンの井端選手の活躍に期待しましょう!