熱血漢『松岡修造』は常に心の弱さと戦っていた。|挫折を愛する

熱血漢の代名詞と呼べるほど、闘志を燃やし続けている松岡修造さん。スポーツキャスターやタレントとしてテレビに出演したときも、時には感動を伝えたり、時には笑いに変えたりと、1つのキャラクターとして完成されているくらいです。

 

テニス選手時代は、当時の日本人最高ランクである46位まで到達し、四大大会でも輝かしい成績を残していきました。

 

「めちゃくちゃポジティブで、闘志を前面に押し出す人なんだなぁ」と思っていました。しかし実際には、臆病で、消極的な性格の人だということがわかりました。それでもテニスで結果を残し、テレビタレントとしてもオモシロイと思われるのには、理由がありました。

 

自分の弱さに目を背けず、向き合うことができる。

人は、自分の弱さを認めたくありません。理想の自分があって、理想像と反する自分を信じられません。

 

しかし、修造さんは違います。挫折を経験し、己の弱さとネガティブな感情と向き合って、乗り越えてきたからこそ手にした栄光があったのです。

 

テーマはメンタル。心の強さが、人間を成長させる。

本書の冒頭で、自分自身の弱さと向き合うことの大切さが述べられていました。

 

自分の弱さときちんと向き合い、自分を変えていこうと行動してきたから、焦り、落ち込み、挫折感、絶望感を乗り越えて、心が強くなったのです。

 
挫折を愛する (角川oneテーマ21)

 

成功者のイメージって、僕らはなんか「才能でのし上がってきた」とか「強気の性格で周囲を蹴散らしてきた」と思いがちです。でも、現実は違いました。みんな、それぞれの弱さと向き合って、乗り越えてきたからこそ栄光を手にしているのです。

 

それではなぜ、自分の弱さを認めることができるのか。はたまた、弱さをオープンにする勇気を持てるのでしょうか。

 

今の僕は、自分の弱さをさらけ出すことに、まったく抵抗がありません。「本当に弱いんだからしょうがない」と思っています。そういうふうに思えば、「弱いなりに、今の自分にできることをしよう」と前向きな気持になれるはずです。

 
挫折を愛する (角川oneテーマ21)

 

弱いから、戦える。弱いから、前向きになれる。

よく「挑戦者として挑みます」と、ボクサーがチャンピオン防衛戦に向けて言っていますよね。これって、修造さんが言う「自分の弱さを認め、さらけ出し、前向きになる」という好循環を、見事にあらわしています。

 

自分を過信してしまえば油断になるし、自分を過小評価すれば、臆病になってしまいます。だから、不安だとか、恐怖だとかを認めたうえで、「やるしかない」と思うことが大切なのです。

 

そこでありがちなのは、「どうせ自分は弱いからムリでしょ。」と、思考停止すること。何が弱いのか、どうして弱いのか、どうしたらいいのかを考えない限り、自分の弱さを拒絶することになります。だから、「どうせ」や「ムリ」なんて使わず、「自分は弱い。だからこそ…」と逆説的に考え、闘志を燃やすべきです。

 

苦しいときこそ、成長のチャンスです。

とはいえ、自分の弱さを認めるのには、ネガティブな印象があります。弱いってなんだかイヤだし、認めてしまうことに恐怖も感じるからです。

 

そう、みんな同じです。誰もが、自分の弱さを認めるのにネガティブな感情を持っています。だから、何を感じるかではなく、受け入れられるかどうかが大切なのです。

 

挫折しそうになったとき、喜ぶ人はいません。進むことも退くこともできず、自分を鼓舞することもできない。みんな、本当にイヤな思いをしています。

 
でも、「だからこそ自分を変えられるときだ」と僕は思います。なぜなら、絶体絶命のピンチになれば誰でも真剣に悩むからです。

 
挫折を愛する (角川oneテーマ21)

 

もし、挫折をポジティブにとらえられるようになったらどうでしょうか。成長のチャンスだ、と思えるようになれたらどうでしょうか。きっと僕は、「どんどん難しいことにチャレンジしていきたい」と思えるようになります。勝手に作っていた壁を取り払って、積極的にやりたいことに取り組もうと考えます。

 

現実問題、ポジティブに考えるほかないと思うんです。「いやぁ〜」とか、「でも…」とか言っちゃう人は、きっと壁を乗り越えられないまま終わってしまう。僕はそうなりたくないので、修造さんが言うように、己を信じて行きます。そして、自分の弱さを喜び、絶体絶命のピンチを歓迎します。

 

心の弱さは、経験がないだけだから。

「今すぐには、自分の弱さなんて認められない」という人は、急がなくていいのです。今は無理かもしれないけど、いつかきっとなってみせる。そのくらいの気持でいたほうがいいでしょう。だって、ただ経験がないだけなのですから。

 

諦めない自分を発見し、「本当の自分は強いんだ」と思えるようになるためには、何かで自分を追い詰めることも必要です。「もし諦めなかったら、どういうことが起きるか」を実際に体験すれば、心は確実に変わっていきます。

 
挫折を愛する (角川oneテーマ21)

 

「弱さを認められない」という弱さを認めることはできているので、すでに1歩を踏み出せているのです。だから、あとは経験をつみかさねるだけ。どんなに偉大な成果も、ひとつひとつ小さなことの積み重ねによって成されているのです。

 

すぐにでも変えたいという方は、是非、修造さん本人からのメッセージを受け取ってみましょう。