インスピレーションの極意をサムスンGalaxyのCMが教えてくれた。

ちょっと前のサムスンCMの冒頭に、”Inspiration is everywhere”というフレーズが出てきます。直訳すれば「インスピレーションは、いたるところに存在する。」です。特別なイベントは必要ありません。いつも身近にあり、気づけるかどうかにかかっているのです。

 


*サムスンCMの動画

 

究極のデザインは、日常に溶け込んでいる。

あるデザイナーさんが、講演で話をしていました。

 

glasses

 

「デザインが行き着くところは、誰も気付かないところ。例えば、メガネがいい例です。メガネのデザインって、長い間変化がないんですよね。カラーやフレームが変わることはありますが、両耳と鼻の3点で支える仕組みは一緒です。それが、日常に溶け込んだデザインの具体例です。」

 

たしかに、デザイナーさんのおっしゃる通りです。メガネがどれかなんて、すぐに分かるくらい溶け込んでいて、誰も疑いません。ホントに優れたデザインだから、誰にも気にならない当たり前のレベルまで行ってしまったのです。

 

つまり、誰も意識していないところに、実は優れたインスピレーションが隠されているのです。メガネのデザインにまつわるエピソードは、僕に大切なことを教えてくれました。まさに、”Inspiration is everywhere”なのです。

 

機能にとらわれない、新たな価値創造をするデザイン。

実は、メガネのエピソードはまだ続きがあります。

 

「メガネを選ぶとき、”見えるかどうか”で決めません。カラーだったり、フレームのデザインだったり、掛け心地だったり。本来の機能は前提条件であって、メガネの価値が”見える”以外にシフトしているのです。」

 

メガネ本来の働きは”見るため”ですが、前提条件ではあるものの、選ぶ決定的な理由にはしませんよね。もっと、機能とは別のデザインなどで決めます。なぜなら、見るための道具だったメガネが、ファッションのアクセサリーとして扱われるようになったからです。

 

ここでのデザインは、『新しい価値の創造』の役割を果たしました。意識しなければ気づかない、デザインの貢献です。

 

身近な存在から、インスピレーションを受けられるか。

デザイナーさんって、日常からデザインを発見できちゃうんです。もちろん、一般の人よりは高い能力をもちあわせていますが、優れた才能や、豊かな表現力だけでなく、身近な存在からインスピレーションを受けることができる人たちなのでしょう。

 

感度が高いんですよね。些細な事でも反応できて、溢れ出るインスピレーションから、新たな価値を生み出せるんです。

 

デザインとか、インスピ−レションと聴くと、何やらハードルが高く感じてしまいがち。しかし、実際は違いました。もっと身近にあったのです。むしろ、気が付けないほど日常に溶け込んだものこそ、優れたデザインで、芸術的インスピレーションが秘められています。

 

“Inspiration is everywhere”

 

サムスンCMで何気なく流れた1フレーズでした。しかし、インスピレーションの本質をとらえ、デザインや芸術の極意を教えてくれているのです。

 

今、身の回りにあるものは何でしょうか。もしかしたら、恐るべきデザインが隠れているかもしれません。極上のインスピレーションが得られるかもしれません。

 

革新的な芸術を学びたい人には、岡本太郎さんの著書がオススメです。【読書メモ