『気長に待つ』は何もしないで待つことではない。

人生では常に、何かを選択するたびに意思決定を行っています。そして、ちょっと高価な買い物のとき、「今…じゃないんだよな。もう気長に少し待とう」と決断することは、よくある話です。

 

その『気長に待つ』というとき、あなたはどうして過ごしますか。本当にただ待つだけで、何もしないで過ごしているのだったら、『気長に待つ』という手段を取り違えています。

 

忍耐強く『気長に待つ』間にしておくべきこと。

先程の例の通り、ちょっと高価な時計の買い物をする時を考えてみましょう。あなたは『気長に待つ』という選択をしました。なぜ、待つことにしたのでしょう。理由を次の3つに分類し、どんなことをして過ごすのかを考えてみました。

 

①今すぐでの手持ちのお金がない

財布をあけたらそこには…ということはよくありますよね。クレジットカードを使おうにも、来月の支払いにも不安がある。そういう時は、買うのを躊躇ってしまうでしょう。だから、待つという判断をします。

 

では、待つと決めてからの間、あなたはどうするでしょうか。買わないと諦めるか、買うためにお金を準備しますよね。つまり、ここでの待つは、『お金を手に入れるか、節約するか』です。

 

アルバイトや仕事を頑張る。無駄遣いを控える。友人や家族に借りる、など手段はさまざまですが、『何もしないで気長に待つ』だけでは、絶対に買うことはできないことは明らかです。

 

②今すぐでの必要性が感じられない。

ほしいと思うけど、今すぐに必要なわけはないんだよな…と、あなたは思いました。今日のところは時計を買うのをやめてしまいます。

 

それでは、待つと決めてからの間、あなたはどう過ごすでしょうか。必要性を感じるまで待つか、必要性を見いだす努力をしますよね。つまり、ここでの待つは、『必要かどうか考えること』です。

 

将来を想像してみたり、実際に身につけているときの場面をイメージしてみます。そうしたときに、「やっぱり要らないかな」と思うかもしれません。でも、考えなかったら一向に決断ができないことは明らかです。

 

③他にもっと、イイ時計があるような気がする。

あなたと時計は偶然の出会いだったので、他のも見てみたいと思ってしまいました。この場合はやることはシンプルですね。他の時計を調べたり、人に聞いたりして情報を集めるのです。

 

ここでも明らかに、『何もしないで待つ』とは異なります。出会った時計が買うべきものか判断するため、調査を行うのです。

 

外堀を埋めつつ、一気に攻め込んでいく。

以上から分かる通り、『気長に待つ』は必ずしも何もしないでいるわけではありません。

 

学生の頃に欲しいものがあって、両親に頼むときを思い出してください。真っ向から勝負しても断られるだけですよね。

 

テストで頑張って、イイ点を取ってから聞いてみたり、○○ちゃんも持ってるのになぁ〜、とつぶやいてみたりしますよね。直接的に交渉するのではなく、外堀から徐々に攻めていくのです。

 

この方法も間違いなく、『気長に待つ』という戦い方です。今は無理だけど、少しずつ勝ち戦にするための準備を整えているのです。野球で言えば、変化球を使ったり、見せ玉を使ったりする投球術でしょう。

 

特に、相手が目上の人である時は有効な手段だと思います。最初から自分を主張しても、なかなか受け入れてくれないからです。自分を主張するのと、気長に待つのとは、うまくバランスをつかむ必要があります。